今回のうみねこのなく頃にでは、前作『ひぐらしのなく頃に』の原作にあってアニメには無かった『座談会』が盛り込まれるようになっています。
原作の『ひぐらしのなく頃に』でも座談会はありましたが、これはオマケ色の強いもので、特に無くても本編には影響の無いものでした。
しかし『うみねこのなく頃に』では、各エピソードを繋ぐ『パイプ』として必要な要素ですので、アニメ版でも取り入れるしかないのでしょう。
前編終了時に、ビンに入れた手紙が浜辺に打ち上げられるのですが、文面を読むと『ひぐらしのなく頃に鬼隠し編』の最後と酷似しています。
このシーン自体はあまり意味が無いと思われます。原作者の茶目っ気で、あえて酷似させただけと推測します。
(実際ひぐらしでも、鬼隠し編のみの描写でした)
そして――全国のベルンカステル卿ファンの皆様、お待たせしましたー!
奇跡の魔女ベルンカステル卿ついに登場です!
原作に於いても特に言及はされていませんが‥‥彼女は『ひぐらしのなく頃に』に登場した『古手梨花』その人であると言われています。
ひぐらしのなく頃にでも、それを暗示させる台詞を梨花が話していますし、ベアトリーチェとの会話からも察するに、ほぼ間違いはないでしょう。
ベルンカステル卿の対戦相手ラムダデルタ卿は、『一人を必ず殺す』と言われている『絶対の魔女』です。
(必ず殺されていた対象とは、もちろん梨花の事です)
アニメ版うみねこのなく頃にを観る注意点としては、やはり『純粋な推理もの』ではないという所ですね。
ネタバレになりますが、エピソード2以降はベアトリーチェが本格的に魔法を使ってきます。
また、『煉獄の七姉妹』も登場して派手な戦闘シーンもあり、一層ファンタジー色が強くなります。
更に戦人(バトラ)は魔女の茶室の住人として、本編で自身の行動を客観的に見る立場となります。
よく考えると、この現象自体が魔法なのですが、戦人はこの『空間』を素直に受け止めており、否定もせずにベアトリーチェと推理合戦を繰り広げています。
更にこの茶室では、六軒島で起っている事象を一時停止させたり、場面変更などが自由自在に行えます‥‥。
しかし戦人はそれらについてさえも肯定しており、魔女を殺したいほど否定している行為とは明らかに矛盾しています。
そしてエピソード3以降では新キャラまで追加されますので、提示された謎を現状の情報のみで解く事は不可能です。
後付け要素無くして完結しないシステムは、ひぐらしのなく頃にと同様なのです。
ひぐらしのなく頃にを観た人であれば、耐性もあってある程度納得も出来ますが、後付に次ぐ後付の連続は、『推理もの』として見てしまうと、恐らく付いて来れません。お気を付け下さい。
とりあえず気を楽にして、これからどのように決着していくのかを見ていきましょう。
私はベルンカステル卿のお姿を拝見出来るだけで幸せです(笑)
